私と君の奇跡。~語り継ぐ未来へ~



「君はここの人かな?」


そんな私の代わりに聞いてくれたのはお父さん。

…若干顔がひきっつてみえるのは、きっと気のせいではないと思う。


そんなお父さんに、金髪の彼はハッとし、眉をさげた。


「お父さんおったんに、無視しちょってすいません」


ああ…そういうこと。


派手な見た目のわりに、礼儀はただしいらしい金髪くんに、私は少し安心した。


せっかく引っ越してきたところに不良なんていたらいやだもん…!


都会に住んでたくせに、

金髪=不良

のイメージを持つ私って…。



まあ、ほとんど家にひきこもってたから都会人って言っていいのかわからないけど。