次の週の月曜日。学校から帰った康平は、亜樹の携帯電話へ電話をした。

【私も君に電話しようと思ってたんだ】

【昼休みん時、話がありそうだったからな】

【実はそうなんだ。最近の康平って、昼休みになるとボクシング部のコとどっか行くでしょ?】

【ま、まぁな。……でも図書館では話せたんじねぇの?】

【そうなんだけど、……弥生ちゃんもいるからちょっと言いにくくてね】


 康平はニヤッと笑った。

【亜樹は弥生に独占されちゃってからな。奴の苦情だったら承るよ】

【違うわよ! 弥生ちゃん口は悪いけど、根はさっぱりしてていいコじゃない。……それはそうと話を本題に戻すわね。康平の誕生日は十二月二十五日で、健太の誕生日は一月一日でしょ?】

【そうだね。……アイツの誕生日は元旦だから可哀想なんだよな】

【それもあってね。十二月二十五日は綾香も誕生日だから、その日に綾香の家で三人の誕生パーティーをしようかって綾香と相談してたんだ】