「こ、康平って他人の話をジッと聴いてくれるから、俺でも話し易いんだよな」

「そうかな? 自分じゃ分かんないけどな」

「そうだよ……! い、今、上りの電車が来たから先に行ってるよ。じゃ、じゃあな」


 白鳥はそう言って電車に駆け込んだ。