「気を付けます。……たまにありますが、白鳥は結構怖いタイミングで打ってきますね」
構えを解いて両腕を下ろした大崎が答えると、飯島の視線は構えたままの格好でいる白鳥へ向けられた。
「白鳥はまだスパーできるか?」
「は、はい」
飯島は、躊躇なく答える白鳥を見て再び口を開く。
「よーし、もう一ラウンド……と言いたいところだが、今日はもう終わりだ。お前はボディーを打たれ過ぎたからな。何でそうなったか分かるか?」
「……接近しても姿勢が高い事です」
「そうだ。自分でも分かるんだったら、スパー以外でも意識して練習するんだ。背の低いお前が、折角接近しても、そこで打ち負けるんだったらどうしようもないからな」
「……はい」
表情こそ変わらなかったが、返事をした白鳥の声は小さくなっていた。
構えを解いて両腕を下ろした大崎が答えると、飯島の視線は構えたままの格好でいる白鳥へ向けられた。
「白鳥はまだスパーできるか?」
「は、はい」
飯島は、躊躇なく答える白鳥を見て再び口を開く。
「よーし、もう一ラウンド……と言いたいところだが、今日はもう終わりだ。お前はボディーを打たれ過ぎたからな。何でそうなったか分かるか?」
「……接近しても姿勢が高い事です」
「そうだ。自分でも分かるんだったら、スパー以外でも意識して練習するんだ。背の低いお前が、折角接近しても、そこで打ち負けるんだったらどうしようもないからな」
「……はい」
表情こそ変わらなかったが、返事をした白鳥の声は小さくなっていた。


