再び白鳥の右脇腹にヒットすると、彼の膝がガクンと曲がって腰が大きく落ちる。
大崎は白鳥がダウンすると思い、小さくバックステップをした。
白鳥は踏ん張り、屈んだ姿勢から前へ伸び上がりながら左フックを打った。だが僅かに届かず空を切り、バランスを崩した彼は両グローブをマットに付けていた。
「ストーップ! スリップダウンだ。白鳥、立てるか?」
「は、はい」
飯島に訊かれた白鳥は、苦しそうな声ながら即座に答えた。
スリップダウンは、相手のパンチを原因としないで倒れた時に宣告される。試合の時は、倒れた者が立ち上がれば、自分のシャツでグローブを拭いてすぐに続行となる。
すぐに立とうとする白鳥を横目に、飯島が大崎に言った。
「大崎、途中で気を抜くんじゃないぞ! 今の白鳥の左フックは食らったら危なかったからな」
話が終わった時に終了のブザーが鳴った。
大崎は白鳥がダウンすると思い、小さくバックステップをした。
白鳥は踏ん張り、屈んだ姿勢から前へ伸び上がりながら左フックを打った。だが僅かに届かず空を切り、バランスを崩した彼は両グローブをマットに付けていた。
「ストーップ! スリップダウンだ。白鳥、立てるか?」
「は、はい」
飯島に訊かれた白鳥は、苦しそうな声ながら即座に答えた。
スリップダウンは、相手のパンチを原因としないで倒れた時に宣告される。試合の時は、倒れた者が立ち上がれば、自分のシャツでグローブを拭いてすぐに続行となる。
すぐに立とうとする白鳥を横目に、飯島が大崎に言った。
「大崎、途中で気を抜くんじゃないぞ! 今の白鳥の左フックは食らったら危なかったからな」
話が終わった時に終了のブザーが鳴った。


