家の中は白を基調としていて、綺麗な部屋だった。
不思議と安心する家…
うーん、会社の社長さんだからお手伝いさんとかいたりしてもっと巨大な豪邸とかに住んでるのかなってイメージがあったから少しホッとしたかも。


「制服とか結構汚れてるけど大丈夫?何かされた?」

「っ、いえ、大丈夫です!なにもされてませんよ!!」

お腹を蹴られて殴られて…なんて言えるわけない。


「そっか、先に風呂から入ってきな。服は明日までに乾くように洗濯するからそこにあるカゴの中に入れといてね」


あ、えっと、いいのかな。
服って向井さんのって事だよね…あぁ、また迷惑をかけてしまった。

とにかく制服だけじゃなくて腕とか足も結構汚れてるからお風呂入らせてもらおう。


「あ、ありがとうございます」

「はーい、じゃ、バスタオルこれ使ってね」

そう言われてバスタオルを受け取りお風呂へ向かおうとした瞬間、お腹に激痛が走った。