教室を出て階段を降りていると楽器を持った女の子たちが上がってくる。 窓の外からは野球部の声が聞こえる。 ホームルーム、もう少し早く終わってくれたらいいのに。 職員室の前は意外にも人だかりが出来ていた。 ちょっとごめんねって声をかけながらドアの前まで進む。 ガラッ。 わたしが開けようとドアに手を掛けたときドアが開いた。 『「あっ…!」こんにちは』 ドアを開けていたのはこの前の男の子だった。