「先生、いますか。」 「はーい。 あら怪我したの?そこに座って。」 「はい。」 茉菜は指された椅子に座った。 私は茉菜の隣に立つ。 「ん……赤城?」 カーテンの音と共に、 どこかから聞き覚えのある声が聞こえた。 「真城くん…?」 声が聞こえた方に目を向けると、ベッドに真城くんが座っていた。