ゆっくり目をあけると、真城くんが立っていた。 「えっと…?」 「封筒のお礼。」 そういって、私の前から消えた。 「梨緒、よかった怪我しなくて。」 「何があったの?」 「真城くん、走ってきて、片手でボールを取ったの。」 「え…。」 「意外と、優しいのかもね。」