「人のことだからそうやって言えるんでしょ。」 「はぁ…、機嫌悪くすんなよ。 いいじゃん、俺が幸せにしてやるんだから。」 私は、思ってもみないことを言われ、びっくりする。 というか、そんな恥ずかしいこと、さらっと言える尚輝がすごい。 「な?」 「うん…。ありがと。」 「んじゃ、寒いし、もう帰ろう。」 「うん、そうだね。」 私たちは、手を繋いで、並んで帰る。