「早いって。」 「そうか? まぁ、いいだろ。 とりあえず、お詣りしよっか。」 「うん。」 一緒に鈴をならし、手を合わせて目をつぶって、願い事をする私。 『これからもずっと尚輝といられますように。』 『今年も元気で過ごせますように。』 『奈緒の受験が受かりますように。』 よしっ。 私が願いごとを終え、目を開けると、 尚輝は隣で私を見て笑っていた。