「あー、さみぃ。
大丈夫か?梨緒。」


「…うん。」


「ん、手。」


そういって、尚輝は手を出す。
私はその手に自分の手を重ねた。

尚輝の手、すごくあったかい。

そして、2人で歩く。
特に会話はないけど、嫌じゃない。


「尚輝、私たち、来年もこうしてられるかなぁ。」


「あぁ。絶対な。」


「そうだよね。」