だが、それを無視していった。 「私…、苦手かも…。」 そう呟いたときだった。 「梨緒~。」 背後から声が聞こえた。 「茉菜。」 「あいつ、酷いよね。私、嫌い。 あいつに寄っていく女の心境が分かんないや。」 「私も苦手。」 私はちょっと控えめにそういった。