冷酷男子に恋をする





[翌日]


さっき、学校に行く前に思い出したんだけど、今日は卒業式。

私たちは卒業しないけど、尚輝、いいのかな。
やっぱり、先輩にお別れとか言いたかったよね。


「梨緒ー、そろそろ行かないと。
みんなもういっちゃったよ?」


椅子に座っていろいろ考えていると、茉菜に話しかけられる。


「あ、ごめん。行こうか。」


「急いでっ。」


私たちは、駆け足で体育館へ向かった。