「ごめんな、ずっと待たせて。」


「ううん、いい報告が聞けてよかった。
急に真剣な顔になるからびっくりしたよ。」


「…梨緒。
会えない間、ずっとこうしていたいって思ってた。」


「…うん、私も。」


私がそういうと、尚輝は私の唇に人差し指をそえた。


「まだキスはお預けなんだけどな。」


「…そうなの?」


「まだ全然落ち着かないからな。」


「そっか、頑張ってね。」


「ああ。」