「…尚輝…。」 私が尚輝を見つめると、ぎゅっと抱き締めてくれる。 「梨緒…、何があってもお前だけは、絶対離さない。」 「……っ。 うん…、ありがとう。」 私たちは、しばらく抱き合っていた。 「ねぇ、尚輝っ。」 私は、尚輝から少し離れて窓をさす。 「ん?」 「…雪。」 「あ、ほんとだ。」