「あぁ、確かに変わりましたね。 梨緒のおかげで変われましたよ。」 「尚輝さんっ、目を覚まして。 あなたに相応しいのは、その女じゃないわ。 私のような人よ。」 「愛佳様こそ、目を覚まされてはいかがですか? 私があなたなどに、惚れるようなことはございませんので。」 「っ…、なんなのよっ。 もういいわ、何を言っても通じないみたいね。」 花園さんはそういって、鞄をもって教室を出ていった。