[翌日]


真城くんが私にハチマキをあげたことは、既に学校中に広まっていた。

休み時間の度に、私と真城くんは女子に囲まれた。

昼休み、ジュースを買いに、購買へ向かう途中の事だった。


「赤城さん、ですわよね?」


後ろから声をかけられる。


「はい、そうですけど。」


「私、花園愛佳(ハナゾノ アイカ)と申します。」


花園愛佳…?誰…?
見たことない人だけど…。