冷酷男子に恋をする





「やっぱり…、そういう関係だったんだ。」


女子たちは残念そうに去っていった。


「ハチマキ…。」


私は真城くんにハチマキを差し出す。


「…俺、いらない。」


「え…?」


「赤城にやる。」


「…それって…。」


「帰るぞ、赤城。」


「え、あ、……うん。」


私たちは一緒に教室を出た。