教室にはたくさんの女子がいた。 「尚輝くん、ハチマキ下さい。」 女子は次々にそういう。 この学校では、好きな人とハチマキを交換したら、 両想いになれるという言い伝えがある。 ふつうは、体育祭が始まる前に貰うんだけど、 真城くん、いなくなってたからね…。 「無理。お前らにあげる必要あんの?」 「えっ…。」