幼き日の婚約者




私が考えていると凪沙が慌てたて「あ!!今日早く行かないとだった!ごめん先行くね!」と私が返事をする前に全力疾走していった凪沙。



あ…行っちゃった。



まぁ、今日は時間に余裕あるしゆっくり行こう。




その時誰かに呼ばれた。




「莉子」




私は振り返る。




「花宮くん!」


花宮大地。

サッカー部のキャプテン。身長は180㎝くらいでホワホワ系イケメン。私と同様、頭は悪い。

花宮くんとは3年間一緒のクラスで仲良しだ。



「あれ?山瀬は?」



「なんか早く行かないといけないって…」



「あ!!俺もだった!サンキュー莉子」



私が返事をする前に全力疾走していった花宮。


朝から騒がしいな…。