「莉子おっはよ!!」



「凪沙おはよ」



「ウチらまた同じクラスだよ」


と言い、あははと笑う彼女は山瀬凪沙。



頭の悪い私が留年することもなく、高校生活3年目を迎えた。




「本当、何年目だろ〜」



「7年間一緒だよ」



凪沙とは小学校からの仲。


かなりサバサバしてて思ったことはすぐに言う毒舌タイプ。

私も幾度となく凪沙の毒舌に心折られたことか…




「莉子!急ぐよ!さすがに新学期早々、遅刻はヤバい」


私たちは全力疾走しなんとか間に合った。