私はほんのすこしの間、気を失っていたらしい。


気付いた時には私達は海の底にいた。


近くのみんなは意識がない様子。



わたしは怖くなって得意の泳ぎで海面まで上がった。


「助けて!助けて!」


その言葉ばかり繰り返した。