高校に入学した私はさっそく水泳部に入部、数日後に新入生歓迎会が開かれた

入部した新一年生は私を含めて男女5人、2・3年生は13人いた

顧問の先生は30代の男性教諭が3人、その中にプロレスラーのような体型をした先生がいた

名前は笠山幸男

笠山先生は水泳界では名の知れた人で、私はこの先生に誘われ同高の水泳部に入部したのだった

歓迎会は笠山先生のアパートで開かれた

和やかな雰囲気で行われ、自己紹介が済んだら、部の伝統で新一年生はモノマネをする決まりになっていた

他の新入生は自分の持ちネタを次々と披露し、あっという間に私の番になった


しかし


私は何もしなかった

正確には緊張して何もできなかったのだ

何もできないでいる私に笠山先生がゆっくりと近づき、突然私の顔を全力で殴り出した

私は驚く暇もなく、次々と顔に向かってくる拳を必死に避けようとした

避けようとしたら、笠山先生が他の部員に指示を出した

[こいつを抑えろ]

その指示を聞いた他の部員も先生も止めるどころか私が避けないように手足を押さえ笠山先生が殴りやすいようにした


一時間後


顔の形が変わった私は道路の前で横たわっていた