やっぱりあなたの事が好き

「なぁ……」


俺は俯きながら


「さっきはごめんな」


さっき、傷付けてしまった事を謝る。


「いや、いいよ。だって、昔っから言われてる事やん。それに、私だって自分の事わかってるし……」


俺の隣にしゃがみ込んだ大村を見て


「いや、でも……」


思った以上に大村の顔が近くて、俺の心臓はすごく早く動きはじめる。

そして、あまりの近さに俺は黙ってしまった。


「もぉ、ええって。なぁ、寒いし戻ろ?」


そう言って、大村が立った時、俺は無意識に大村の腕を掴んでいた。


「えっ!?なっ……、何?」


いきなり俺が腕を掴むから、大村はびっくりして俺を見る。


『嬉しそうな顔が見たいんなら、美穂ちゃんに素直に思ってる事言うてみたら?そしたら、喜ぶんちゃう?』


賢太にそう言われたからじゃない。

俺は自分で決めたんや。