やっぱりあなたの事が好き

俺は簡易灰皿で火を消し


「どうしたん?」


さっき、俺、大村の事傷付けたのに、何で普通に話し掛けてきてんの?


俺は気まずさに、視線を逸らした。


「なかなか帰って来ぉへんし……。今日、寒いねんから、風邪引くで?」


えっ?

さっきあんな事言ったのに、俺の事、心配してくれてるん?


俺はそれだけ嬉しい気持ちになる。

こんな些細な事でも嬉しくなる。


今もまだ、こんなに大村の事好きやのに、それやのに俺、何やってんのやろう……


俺は俯きながら、さっき大村に言ってしまった事を後悔していた。

そして、俺は、ちゃんと謝って素直になろうと心に決めた。

大村は俺の事を、どう思っているかわからない。

良く思われてないかもしれない。

大村にとっては迷惑かもしれないけど、

でも、ちゃんと……

自分の気持ちを伝えよう。


「なぁ戻ろ?」


大村も上着を着ずに外に出て来ていた。

しかも、今日はスカートを履いている。


そりゃ、寒いよな。

それやのに、わざわざ、呼びに来てくれたんや?


「寒いし、戻ろうやぁー」


大村は寒そうに腕を前で組んで足踏みをしていた。