やっぱりあなたの事が好き

「アホやろ」

「だからアホ、アホ言うなや!」


俺は勢いよく立ち上がる。


「光司さ、お前、自分の気持ちや思ってる事、素直に美穂ちゃんに言うてないやろ?反対の事ばっかり言うてるやん。そりゃ、そんな事ばっかり言われたら、美穂ちゃんだって、嬉しそうな顔せんで」


そして、賢太はタバコの火を消ながら


「嬉しそうな顔が見たいんなら、美穂ちゃんに素直に思ってる事言うてみたら?そしたら、喜ぶんちゃう?
あっ、その前に謝りや。傷付けたん、わかってんのやろ?」


それだけ言うと、「寒っ」と言って、賢太は店内に戻った。


そんなん言われんでもわかってるわ。

素直に自分の思ってる事言えたら、あんな事言うてへんわ!


そんな事を思いながら、俺はまた頭をガシガシっとかく。

そして、俺はまたしゃがんでタバコに火をつけた。


賢太が店の中に戻ってしばらくすると


「そんな所に居たら風邪引くで」


えっ?


声のした方を見ると大村が立っていた。


なんで、大村が外に出て来たんや?


俺がびっくりして大村を見ていると


「あっ、灰落ちる!」

「えっ?あっ、あぁ……」


手に持っていたタバコの灰が落ちそうになっていた。