あたしのことに気づいてないんじゃないかっていうくらい集中している出口君に、何も言えなかった。
本を持った手に、微かに浮かび上がる細い血管。
透明感のある、白い肌。
栗色の、サラサラな髪の毛。
文字を追う、キリッとした目。
そして、そんな出口君を照らす、夕陽。
全てが、ひとつひとつが綺麗だった。
「あの、久保さん」
本を閉じて、あたしをじっと見据える出口君。
「えっ、あ、はい、なんでしょうか…」
「僕達の他に誰もいませんけど……こっち、来ますか?一応、図書委員なので」
「あ、はい……」
カウンターには、2台のパソコン、ファイル3冊と、椅子が2脚しかなかった。
本を持った手に、微かに浮かび上がる細い血管。
透明感のある、白い肌。
栗色の、サラサラな髪の毛。
文字を追う、キリッとした目。
そして、そんな出口君を照らす、夕陽。
全てが、ひとつひとつが綺麗だった。
「あの、久保さん」
本を閉じて、あたしをじっと見据える出口君。
「えっ、あ、はい、なんでしょうか…」
「僕達の他に誰もいませんけど……こっち、来ますか?一応、図書委員なので」
「あ、はい……」
カウンターには、2台のパソコン、ファイル3冊と、椅子が2脚しかなかった。

