ママへ

でも、私は黙ってた。間違っても母親には言いたくなかった。
私は長女で強いお姉ちゃんでいたかった
なにより、母親の悲しむ顔が見たくなかった。


でも、私はまだ小学生だった。傷ついた筆箱、破れた教科書なんて誤魔化せる訳がなかった

妹たちが寝たあと、母親がわたしの部屋に入ってきた