七色花火


『…お前が…俺の元に来てくれたから、俺は今まで生き続けることが出来た…お前には、感謝している…』

『ミレル様何を仰っているのです…!!貴方は王子…!!王子がそんな…そんな最期の用な台詞を言ってはいけません…!!』

『あぁ…ルルア…もう、いいのだ。……俺は…カヤトに負けた…お前が、愛さなければならないのは…カヤトであろう?それに…お前はもう、カヤトを愛しているではないか…』

『…そんな…ミレル様…』

『…泣くな…ルルアよ。これが…俺の運命と言うのならば、俺はそれを受け入れる…俺は、それでいい…』

『また…また…私のせいで大切なお方を殺してしまうのですね……』

『そうではない…お前のせいで、俺が死ぬ訳ではない。これは俺が選んだ道だ。悔いは…無い…』