七色花火


この間と違って、色が鮮やかに、鮮明に見える。

赤、青、オレンジ、黄色、緑、紫…

これって虹の色みたい。

悠貴の手が、私の手に触れる。

「また、来年も一緒に見ような。」

「…うん。」

そして私達は、キスをする。

おふざけのキスじゃなくて、ちゃんとしたキス。

優しい、キス。

なんか、EXILEの歌を思い出す。

西野カナも、思い出す。

悠貴の優しい笑顔が、私の心を乱す。

おかしくなりそうなほど、好き。