七色花火


「ごめん、トイレ行ってきていい?」

「ん。俺ここで待ってるから」

「覗かないでよ?」

「覗くか馬鹿。」

私は阿呆な会話を交わしてから、トイレへと急いだ。

そんなに混んでなくて助かった。

用を済ませた私は、悠貴の元へ戻ろうとした。

そこで、私は見た。

一人で、悲しく空を見上げている

大輔を。