七色花火


この私の一言のせいで、先輩を傷付けるかも知れない。

それが、怖かった。

すると先輩は、抱きしめた腕を離して、私の目を見て言う。

「…今は、俺のこと好きになれなくてもいい。でもいつか、俺のこと好きになってもらえるように、俺は頑張るから。」

その言葉が、胸に響く。

先輩は、私のことを見透してる気がする。

私の思ってることとか察して、こういう言葉をくれる。

胸が苦しいけど、嬉しい。