七色花火


大輔を好きになることなんて、出来ない。

それでも…私は良いの?

このまま…先輩と付き合っても…後悔しない…?

自問自答を繰り返す。

その間、先輩は黙って髪を撫でてくれた。

そして、私は言った。


「……私も、先輩が好きです…」


涙が溢れそうになるのをこらえて言った。

「…ああ。」

先輩はそれだけ言うと、ただただ抱きしめてくれた。