静寂が包む教室の中で、私は机に座る。
…次第に、涙が溢れていく。
あの時以来、大輔とは喋ってない。
あの、演技で泣いたとき。
今思えば、くだらなかった。
あんなことで私が勝手に怒って…気まずくなって…
もう消えてしまいたい。
涙が、止まらなくて。
こんなに、人を好きになったのなんて初めてで。
こんなに、私の中で大輔は大切な存在だったんだと初めて気付かされる。
馬鹿。
私の…馬鹿。
「…だぃ…すけ…っ…」
嗚咽が漏れる。
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