「…カヤト様…私は貴方様を愛しております…貴方様の為ならば、この命…投げ出す覚悟は出来ております……」
「…何を言いますかルルア姫。貴女は…貴女は私の女神。貴女が死んでしまえば、私は生きることなど出来ませぬ。」
涙が、溢れそうになる。
大輔と椿先輩が付き合ってる。
その事実を知っただけで、私の心はズタズタなのに、こんなの見せられたら…もう…
私は我慢出来なくなり、体育館を出る。
人気の無い廊下をひたすら走る。
『付き合ってる』
昨日要先輩から言われたことを、信じきれていない自分がいる。
先輩と大輔が…?
そんな訳無い。そう思いたい。
けれど、あの時のキスの記憶が頭をよぎる。
誰も居ない教室。
黒板には、クラスの男子の落書きが書いてある。