七色花火


先輩って不意打ちが多いよなあ…

もうドキドキされっぱなしだよぉ…

そうだ。ちょっとイタズラしちゃお♪

「先輩りんご飴食べます?」

「いいな。もらうわ。」

え。

先輩は、私のりんご飴を小さくかじった。

…か、関節キス…!!?

と、興奮していたその時だった。

「だから違うの!!私はね、大輔が良いかなぁと思ってさ!!」

「いやいや。香はそんなこと考えないだろまず。」

大…輔?

今、すれ違ったのは確かに大輔と椿先輩だった。

二人とも楽しそうに話をしてて、大輔はタメ口だった。

どうして…?体育館では『先輩』って呼んでたじゃん…

訳がわからない。