七色花火


「何食べたい?」

「うんと…りんご飴食べたいです!!」

すると先輩はりんご飴のところへ行って、わざわざ買って来てくれた。

「ありがとうございます!!あの、お金…」

「ああいいよ。気にすんな。おごりおごり。」

先輩はいつもよりも優しくて、いつもより笑顔だった気がした。

いやしかし本当に人多いなあ…

すると私の右手が、温かい手に握られる。

「先輩…?」

「…人多いだろ。はぐれねえように。」

何それ…!!

それって恋人がやることじゃんか!!

えーっ!?

なんかすっごく緊張してきた…

うう~!!