七色花火


「…ありがとうございます…もう、大丈夫ですから…」

「…ん。悪い。」

そう言って、私の体を離す先輩。

まだ腕に、温かさが残ってる。

先輩にはドキドキされっぱなしだよ…

「…今日、迎えに行くから。」

「…はい。」

それだけ言うと、先輩は体育館から出ていった。

この時からだった。

大輔との関係が崩れていったのは。