七色花火


その笑った顔に、安心感を覚える私。

何でだろう。

「もう1時か。早えなあ…お前もそろそろ眠くなって来たんじゃねえ?」

「…い、いえ私は全然…」

すると先輩は少し屈んで、私のおでこにデコピンを喰らわす。

「痛っ」

「馬ー鹿。何強がってんだよ。目ぇ真っ赤だぞ。今日は良いからもう帰って寝ろよ。明日も練習厳しいぜ?」

先輩はまたニッと笑う。

ていうか先輩のデコピン結構痛いっていうね…

赤くなったらどうすんの…

「んじゃ、おやすみ。」

ポンッと私の頭に手を置いて、家へと帰る先輩。