七色花火


そして泣いている私の頭に手を置く。

キャーっていう1年の声。

しゃがみこんで私の顔を覗く先輩。

「俺、着替えてくるわ。」

「…は………い…」

一瞬。

ほんの一瞬だったけど、ドキドキした。

先輩の私を見つめる目が、私の心をおかしくさせる。

ふと、大輔を見た。

すると大輔は、笑顔で椿先輩と話してた。

あんな顔、するんだ…