七色花火


そして、ミレルは強くルルアを抱きしめる。

ああ、切ない。

これで終わりだなんて、辛すぎる。

もう駄目だ。

私は膝をついて、泣き崩れる。

「はいカット!!すげえなおい。俺ちょっと感動したわ」

と、カットをかけた先輩の拍手に続き、私や1年も拍手をする。

すると要部長が真っ直ぐこっちに来た。

「…要先輩!!ミレル王子凄かったです…もう私、泣いちゃって…」

「…泣かせて悪かったな。」