…ある時、大輔が言ってた。
『俺、将来俳優になりてえー!!』
大輔は俳優になりたい、と嬉しそうに話していた。
私も、大輔が夢を持ってくれて…未来をちゃんと考えてくれてて嬉しかった。
でも今の大輔に、あんな元気はなかった。
寝たきりになって、ほとんど何も喋らない。
そんな時に、先生に言われた。
『もう永くない』
それは、大輔の死を意味しているとすぐわかった。
その時私の目からは、涙が出なかった。
なんでだろう。
ショック過ぎたのかな。
病室の大輔は、安らかな笑みを浮かべて寝ていた。
…いつまで。
いつまで、君の寝顔を見ていられるのかな。
叶うことなら…永遠に見ていたい。
お願い神様。
大輔を、助けて…?