七色花火


しばらくして、目を合わせる。

綺麗な黒い瞳が、私を写す。

瞳に写る私は、涙目で、とても優しい顔をしていた。

「美羽。」

「…何…?」

「…また一緒に、花火を見よう。」

嬉しそうに大輔は笑う。

そんな笑顔が、私にも笑顔を誘う。

「…うん。行こうね、一緒に。」

約束、って手を握った。

本当は指切りをしたかったんだけど、大輔には指が無いから。

「…絶対、見るから。」

大輔はそう言ってくれた。

そう言った矢先、大輔は病魔に侵されていった。