今日も何もなく学校が終了して、私はいつものように病院に向かう。 病院に行って、大輔に会って、色々と話をするのが唯一の楽しみ。 ずっと、宣告から欠かさず行っている大輔のところ。 行く度行く度、起きているかもって思って、がっかりする。 今日も、そんな感じで病室へ入った。 「うぃーす大輔」 返事は無い。 私はしっかりドアを閉めて、大輔の方へ向き直る。 止まった時間が、動き出した瞬間だった。 いつも寝ているはずの大輔は、体を起こして、窓を見つめていた。