部活帰りの午後5時半。

7月は夕方が一番涼しい。

そんな中、私は大輔に愚痴をぶつけてた。

「もう。大輔の馬鹿っ」

「仕っ方ねえだろ。なんか感情的になっちまったんだよ。」

大輔が泣いた理由はキャラに感情移入したから。

もう本当に訳わかんないっ!!

私の心配は何だったの!!

すっごく心配したのに…

「…ごめんな美羽。」

「…えっ……?」

すると大輔は頭を掻きながら、目をそらして言う。

「…お前が涙目になる時って…大抵、怒ってる時か悲しい時だから。」

大輔…

私、いつの間に涙目に…