急いでお医者さんに調べてもらったら、生きてはいるけど動かないと言われた。
いわゆる、世間一般で言う植物人間だった。
今も大輔は、2週間眠りっぱなし。
起きる気配すら無くて。
もう辛くて気が動転しそうだった。
毎日見ているはずの大輔の顔が、だんだん違う人に見えてくる気がして怖かった。
栄養を取れないから、さらに痩せ細っていく大輔を見るのは惨かった。
もう筋肉も何も動かない。息をしていない。
その事実を受け止めたくなくて、何度も何度も心臓に耳を当てた。
もしかしたら動いているんじゃないかと思って。
でも、動いてなかった。
悲しい位に何もしない大輔は、本当に植物のようだった。

