七色花火



悠貴の話を全て聞いた私は、泣いていた。

大輔の心情、悠貴の心情がわかった。

私も薄々は感じてた。

こんな関係になっちゃったなら、もういっそ別れた方がって…

でも、そんな堂々と言われたら流石にショックだった。

私がいるのに、他の女とキスしたのってなる。

でも、私はそんなことどうでも良かった。

ただ、大輔に会いたかった。

その一心で、今の話を聞いてた。

「…美羽……別れよう。」

「…うん…ごめんね…悠貴…いっぱい、いっぱい…傷つけちゃったね…」

そっと、悠貴に抱き付く。

もう多分、これで最後だから。

抱き合うの。

「…俺もごめん…全部、香に被せてた…本当に…すまなかった…」

ぎゅっと、抱きしめてくれる。