椿先輩に聞こうにも、それほど親しいって訳でも無いし。
「…う」
…大輔は…今ごろ何してんだろうな。
「美羽っ!!!」
「え!?あ、かな、ゆ、悠…貴」
「大丈夫か?お前、最近元気ねえぞ?てかもう部活終わったし。」
「え!?……あれ…本当だ。誰もいない…」
「…お前、痩せただろ?それに……キスもしてくれなくなった。」
悠貴が、私の顔を除き込む。
「…何かあったのか。…椿か?…牧野か?」
『牧野』という言葉に反応する。
無意識に、ドキドキしてる。
「…美羽…」
突然、優しくキスをされた。
「…悠…貴?」
「…牧野は…あいつは…もう、永くねえ。」
そう、悠貴は喋り始めた。