「…大輔…私、ずっと…大輔のことが…」
「…言うなっ!!…聞いちまったら…ダメになるから…」
そうして、私のおでこから頭を離すと大輔は優しく笑う。
「…部長なら、お前を大事にしてくれる。」
「…!?……大輔…なんで知ってるの…」
「お前見てたらわかるし。態度明らかに違えし。たまに『ゆうき』って呼びそうになるときあるし。」
そして大輔は、左足を少し引きずりながら、ドアのとこに行く。
「…俺はお前を嫁にもらうことは出来ねえよ。…美羽……幸せにな。」
ドラマの台詞みたいなことを言ってから、私の前から消える大輔。

